歯科麻酔専門医

歯科麻酔科医は、主に手術室での口腔外科手術の全身麻酔を担当しています。それ以外にも、高齢者や医科疾患を有する患者様の歯科治療時の全身管理、障がいを持つ患者様や、歯科治療恐怖症や強度の嘔吐反射などにより通常の方法では歯科治療が困難な患者様に対し、鎮静法や全身麻酔法を行い、安全で快適な歯科治療を提供する役割を担っています。また、口や顔面の痛みやしびれなどの疼痛治療(ペインクリニック)も担当しています。
日本歯科麻酔学会では、これら専門性の高い診療を実施できる専門医の認定を行っています。歯科麻酔専門医の資格を取るためには、5年間、歯科麻酔の業務に週3日以上専従し、全身管理症例あるいは疼痛治療症例を500例以上経験する必要があります。また、研修を受けた施設においての実技試験にも合格しなければなりません。その上で、日本歯科麻酔学会が実施する専門医試験において、筆記試験と口頭試問に合格した者が歯科麻酔専門医として認定されます。