歯周病専門医

 80歳の方の半数以上が20本以上の歯を保つ時代ですが、未だ多くの方が以前は“歯槽膿漏症”と言われていた歯周病に罹患しているのが現実です。歯を支える周りの歯槽骨が減少する歯周病は、歯を失う原因の第一位であるだけでなく、食事のしにくさなど、健やかな食生活にも影響し、また、糖尿病をはじめとした全身の病気とも深く関係する生活習慣病です。そのため歯周病に対してはその予防や失われた歯槽骨の回復、計画的な歯の固定などの専門性の高い治療が必要になります。
 日本歯周病学会では質の高い歯周病治療を全国民へ提供することを最重要課題と位置づけ、専門医制度を設け、歯周病でお悩みの方をサポートする体制を整えました。

 歯周病専門医は、まず本学会での歯周病認定医取得を経て、最低5年間の歯周病治療の研鑽を積み、その後所定の試験に合格した会員に与えられで、その資格継続には、所定の研修の受講義務等の更新要件を設けています。
 歯周病専門医は歯周病治療に関する専門的な知識と技能を持ち、歯周病の予防と治療を通して国民の口腔保健と全身の健康増進に貢献すべく活動します。